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レジデント4月号 |
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AB判128頁
価格:本体¥2,000+税 ISBNコード:978-4-287-81115-3
全ページカラー印刷 |
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特集●一から学ぶ老年泌尿器科 |
企画編集/髙橋 悟 |
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日本は,世界に類をみないスピードで超高齢社会に突入しつつあります.ご存知のように,男女を問わず高齢者は過活動膀胱,夜間頻尿などの排尿のトラブルや尿路感染の機会が増加します.また男性では前立腺肥大症やED(erectile dysfunction)/LOH(late-onset hypogonadism)症候群といった「男の悩み」に加えて,前立腺がんや膀胱がんなどの悪性腫瘍の罹患も増えることが知られています.一方女性では,尿失禁や骨盤臓器脱などの骨盤底機能障害の疾患が多いのが特徴です.きっと読者の皆様も日常臨床の現場で,これらの疾患をもつ患者さんを担当して,どうしたらよいか戸惑われた経験をお持ちのことと思います.
そこで本特集では「一から学ぶ老年泌尿器科」と題して,エキスパートの先生方に実臨床で頻度が高く重要な12疾患について,その定義,病態,診断(検査),治療をわかりやすく解説していただくことにしました.過活動膀胱は,2002年に定義された尿意切迫感を必須症状として頻尿,切迫性尿失禁を伴う症状症候群であること,女性に多い尿失禁には,切迫性尿失禁の他に腹圧性尿失禁,溢流性尿失禁があること,また認知症やADLの低下したフレイル高齢者では機能性尿失禁を認めやすいことをご紹介します.さらに高齢者に非常に多い夜間頻尿の背景には,夜間多尿と睡眠障害があること,骨粗鬆症による腰部脊柱管狭窄では排尿障害を主体とする神経因性膀胱が多いこと,尿路結石に伴う重症尿路感染症や敗血症の救急高齢患者が最近増加していることもご紹介します.また高齢者がんの代表である前立腺がんをはじめ,泌尿器科領域には加齢とともに増加するがんが少なくありませんが,今回は罹患率の高い前立腺がん,尿路上皮がん,腎がんを取り上げます.前立腺がんに内分泌療法が著効することはご存知かと思いますが,多くの症例がやがて去勢抵抗性前立腺がんに移行すること,それらにも効果がある新しい内分泌療法薬が登場したこと,また早期からドセタキセルなどの化学療法を行う有用性が示されてきたことなどをご紹介します.喫煙者に多く,膀胱内に再発しやすい尿路上皮がん,分子標的薬や免疫チェックポイント治療薬ニボルマブの登場で劇的に治療法と予後が変化した腎がんも解説していただきます.
本特集が読者の皆様の診療の少しでもお役に立てば,望外の喜びです.またこれをきっかけに一人でも泌尿器科に興味をもってくださる若い先生方が生まれることを期待しています.
髙橋 悟
(日本大学医学部 泌尿器科学系 主任教授)
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特集●一から学ぶ老年泌尿器科
1. 過活動膀胱/横山 修
2. 尿失禁/𠮷澤 剛・髙橋 悟
3. 夜間頻尿/宮里 実・芦刈明日香・斎藤誠一
4. 神経因性膀胱(神経因性下部尿路機能障害)/関戸哲利
5. 前立腺肥大症/後藤百万
6. 尿路結石症/安藤亮介・安井孝周
7. 高齢者における尿路感染症/山本新吾・東郷容和
8. 腎がん/石崎文雄・冨田善彦
9. 尿路上皮がん(膀胱がん・腎盂尿管がん)/沼倉一幸・羽渕友則
10. 前立腺がん/川村幸治
11. 勃起障害(ED)/加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)/辻村 晃
12. 骨盤臓器脱/持田淳一・髙橋 悟
■連載
◆ヨルレジ……編集/森 信好
・第13回 腹痛……望月宏樹
◆患者さんとの接し方
・第110話 遠隔画像診断サービス?メリットとデメリット……星野達夫
◆慶應循環器内科カンファレンス……監修/福田恵一
・第68回 重症心不全患者の治療を考える〜弁置換か?移植か?アブレーションか?〜……香坂 俊
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